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山を歩き、いいかんじの棒をみつける。
河原や海辺では、いいかたちの石や、いい具合に傷んだ、なにかのかけら。
なぜかはわからないが、
なんとも、ひろいたくなるものだった。
そこにあるのは、それぞれがもつ、誰にも説明できない、自分だけのフォークロア。
その棒をひろうことは、
はるかむかしの記憶を思い出した瞬間。
わけもない、ものづくりの瞬間。